苦しい事はわかってるのさ、陽気に行こう

京都人なので、高石ともやさんの音楽は子供の頃から聴いていました。

その昔は「日本列島ズバリリクエスト」という深夜ラジオがあり

ともやさんは確か水曜日の担当だったように記憶してる

金、土曜が諸口あきらさんで

 

なので、カントリー・ウエスタンはよく取り上げられてたのです

自分もとても好きでマンドリンがやりたかった

フォークギターを弾いて小学校6年の頃に「きれいな娘さん」って歌ってたな~

 

最近、音楽の聴き放題のサイトが話題になってますよね

さっそく自分も登録してみました。

そこで再び「ナターシャーセブン」の音楽に出会って

この「陽気に行こう」を聴いたのです

 

最近、物忘れが多く

携帯を紛失したし、領収書もどこかに忘れ

普段でも仕事中に「ネジ」を探して時間をとったりで、、、

パッと置いて、どこに置いたのか忘れるんです

 

友人はそんな僕に

「一度、医者に観てもらった方がいいんじゃないか?」

なんて言います

 

もともと「おっちょこちょい」なんで

よく失敗するんですが

自分でもこういう事の連続には落ち込んでいます

 

なんとかなる事なんで、深く捉えずに

まぁ、「そのうちどうにかなるさ」と思っておけばいいのに

焦るのです、とにかく色んな事に対して「焦るんです」

時間が早く過ぎる感も強くあり

 

仕事も自営なんで自分で仕事を取らなきゃいけないから

顧客に電話しますが、1年前とは人が変わったようにムゲに断られたり

「今忙しいから、こちらから掛けますので」って

なんだか冷たい口調に今日もあいました

 

でも人生ってこの歌のように

「苦しい」もんなのです

おまけに独立は自分で選んだ道なんで

「苦しい事は分かっているはず」なんです

それなら「陽気に行こう」

これが正解なんですよね

 

分かってないといけないんですよ

そしてそれでも、陽気な気分を自分で作らないといけないんですよね~

そんな風に出来れば「勝ちなんです」

ほんの0.2ミリの事なれど

今日の仕事先のピアノの事

なんだか少し物足りなさを感じる

やや鍵盤の深さが浅いようで

調べてみると、バランスクロスの長年経緯の磨耗によるものと思われ

原因のバランスクロス(これが鍵盤の下に入ってます)

左が古いもので、右が新しいもの、ほんの少し古いものが薄くなってます

本来なら全交換と行きたいけど、先日別のピアノの虫食いで30個ほど使っていて

88鍵分は今日は持っていなかったので

クロス全交換は来年にということでとりあえず

鍵盤中央の筬に薄い紙を挟みこんで、今回はそれでしのぎます

来年、交換するとメモすると共に抜きやすいように

ピンクの紙を見えるようにして挟みこみました

これによって、鍵盤の高さが手前では紙の厚み倍の高さ変化します

片手で写真を写すのも困難で見ずらくて申し訳ないですが

通常鍵盤は棚板から白鍵の上部まで(UPピアノ)64ミリ~66ミリ

それが上写真のように64に届くかな~という高さだったのですが

64ミリは越えてくれて、64.2~64.3ミリといった高さに変わりました

これによって鍵盤深さが、測定位置で「0.15ミリ」ほど88鍵全般に深くなりました

偶然にも狙った寸法に入りました

タッチはなんだか「わお~っ、ソフトというかシックリ感がきたーーー!」的な

でも、本当はクロスを変えましょうね

以上、ピアノの消耗部品のお話しでした。

ピアノの寿命について(中古ピアノ購入、修理の参考に)

調律師に修理が必要と言われたとか、中古ピアノを購入したいと思った時

一般の方では、どういう判断をすれば良いのか、なかなか難しいものです

そこで、よくお客様と私が話をする時に例えるのが

 

「ピアノって80年90年使える楽器ですので、少し女性と似ているのです」

なぜ、毎年ピアノを手入れしてもらう必要があるのかも同時に分かるかもです

 

「二十歳までは、なんでも来いの若々しい時期」

「30年ぐらい経ってるピアノなら、まさに艶のある頃ですが、お手入れをどうして来たかで変わる所も」

それこそ化粧品選びなんかも慎重にならざるを得ませんね

「45歳から50歳で、なかなかお肌であるとか思うように行かなくなります」

人に寄っては腰痛に悩まされたり、色んなところで年齢を感じたり、でも若い人もいます(差が出ると言っても良いかも)

 

「ピアノの場合も以下のような感じでしょうか、、、」

 

90年後?製品にもよりますが、合掌かも知れませんね

 

中古ピアノ購入したいけど、どのように選べば良いのか

年数が20年以内なら大きな心配はないかも、でもそんな中古はなかなか出ませんし、あっても高価です

それに20年以内でも、前の使用者のお手入れに寄ります

使用度の多いユーザーだった場合、グランドの下取り品などの場合は鍵盤フェルトが気になります

ハンマーの消耗度合いも

 

30年以上になると、どこを修理しているか?鍵盤のフェルト類の全交換とかは必要になりますけど

中身をよく見せてもらうと良いでしょうね、分からなくても鍵盤の裏までも「見せてください!」と

ピアノ線にサビがついていないかも見るところです

「必要な所は交換しています!」と信頼が出来るか、セールスマンのトークにも乗せられないように注意です。

 

40年以上の経過のピアノで信頼して買いたいのであれば、ピアノ線の総交換の処理は欠かせなくなるかも

それをされていないなら、ある部分は諦めての購入になってしまいますでしょうか、、、

 

最後に、、、、よく、「100年ものピアノを治す」とかありますヨーロッパの超一流品、それも鉄骨を外して響板のニス塗りとか、、

大修理をされますよね、費用も莫大になりますが、さすがにそれだけの値打ちが商品にあるからでしょう

ピアノの各種寸法に想う

前のブログでも書いたように、先日ピアノの先生宅の「ピアノ鍵盤フェルト」の全交換をやりました。

それによって鍵盤の高さが変化したので、一からのタッチ調整のやり直しになったのですが

鍵盤の高さを合わせ、深さを合わせ、弦への最小接近の寸法を合わせ、ドロップという小さな戻りを合わせ

打弦距離と言われる、「運動をさせてない時のハンマーから弦までの距離」を合わせると

「弾いて心地良いな~」と思う設定の距離は、打弦距離を計る治具にまさに「ジャスト」になったのです

「なるほどな~、、、」と今更のように感心してしまいました。

 

縦型のピアノのにしても、これは同じ事でして

ある技術者が、「連打が効きやすいから、ハンマーストップを早めにした方が良い」と言われてまして

聴いて自分もそのように思ってた次第ですが、やはり「メーカーの意図する寸法には意味がある」と思ったりします

ヤマハはダンパーと呼ばれる弦の鳴りを開放するシステムの始動を一般のピアノより少し早めに調整する指定をしています

足で踏む時のダンパーのタイミングではなく、普段の打弦時の弦を開放するタイミングです

これはタッチの重さと絡む要素なので「それがメーカーの意図する重さ」なんじゃないかと思うのです

 

考えてみれば、経験の浅い技術者がタッチを調整するとき

「心地良いタッチ」を、はっきりと技術者が掴んで居ないケースもあるかも知れませんから

メーカーにしてみれば、自社のピアノを守る為には各部の寸法を指定しますよね

「この調整さえしてくれれば、全ての技術者が自社の意図するものを再現する事が出来るんじゃないかと、、、」

 

現在は尚更、消音装置のついたピアノ等もありますから

技術者サイドは「更にその奥にある寸法」をも見い出す必要があるのかも知れませんね

 

ピアノ鍵盤のガタツキは音まで変える

先日の事、付き合いの長いピアノの先生のピアノの鍵盤の横方向のがたつきが大きく

もうちょっとした調整では追いつかなくなったので、とりあえずよく使う鍵盤

(和音をひく中低音部からメロディを引く中高音部まで)

鍵盤の真ん中に張ってある、鍵盤の左右の保持をするバランスブッシングクロスというクロス(硬い布のようなもの)

を時間の許す限り交換しました。

先生のピアノはグランドですが、写真を撮ってこなかったので、分かるように

違うピアノですが縦型の鍵盤のバランスブッシングの写真が下のものです

「赤いフェルト」が鍵盤に張り付けてあるのですが、それが長年の動きによる擦れで磨耗します 

交換して、弾いてもらうと

「音まで変わった!」って先生が喜んでおられて

私も弾いてみたのですが、そういう感覚があるのですよ、調律もまだしていないと言うのに、、、

いままで、左右のブレが打弦時に生じてたのでしょう

それで、「ブレもなく上がるようになったハンマーの奏でる音は以前の音より綺麗になった」のだと思います

これは、僕も予想外の事でした。タッチは勿論よくなると思っていたのですが音までとは、、、

 

 

ピアノにはまだ色々なフェルトが使用されています

それらは年月でも磨耗するし、圧縮もするし

また害虫などによって食われるケースも頻繁に発生しています

下の写真の鍵盤の中央の支点部に鍵盤を座するようにセッティングされてる

「この赤い丸いクロス」は、本当によく虫食いにやられてます

この「赤い丸いフェルト」

例えばフェルトの手前の部分をハサミで切ってみるとタッチが軽くなるのですよ

タッチ変更の手段のひとつとして使えるのかも知れませんが

デリケートで安定性を考えると使いずらい手段かも知れませんね

それほどフェルトでピアノが影響を受けるという一つの証明です

 

害虫防止には、タンスなどに入れる防虫剤などが有効です

「タンスにしまっておいたジャケット等が虫食いにやられた」という方は

ピアノにもその虫は入ってきますので、防虫対策を調律師さんと相談して下さいね

ピアノの調律は何故1年に1度しなくちゃならないのか?

時々、『なぜ?一年に一度しなきゃならないのですか?』

とお客様にそのような質問を受ける時があります。

今更かも知れませんが今日はそんなお話しをしてみたいと思います。

 

先ず、ピアノの音って何故狂いが生じるのかという事です

その一つが季節などの影響で、設置場所の温度変化に由るところがあります

ピアノの弦は「高炭素鋼」というハガネでありまして金属なのです

「温度が下がると縮み、上がると膨張する」のです。

 

調律って弦を巻いてあるチューニングピンを回す作業なんですが

調律学校では「ピンを無理やりに調整しないように」と習いました

ピンは保持する為の抵抗力を持っていますので、

セッティングする時にそれを無理に捻じ曲げて音を合わせてしまうと

後にピンが元に戻ろうとする反発が起って音が狂うからなのです。

 

それ程微妙な調整をしているのだと言う事でもあり

温度変化等でも、音は狂いを生じるものなのです

 

他には打鍵による振動で弦が張ってある状態を維持できなくなり緩んで来ます

使用環境によって違いますから「どれぐらい期間は良い状態を保てる」とは一概ではありません

コンサートホールのピアノをライトが照らすことで温度上昇し、

さきほど施した調律の狂いが生じないかと心配になったりする事もあります

 

どれぐらいのペースで調整を受けて貰うといいのかと言えば

勿論、より短い期間で定期調律していただければ言うこと無い訳ですが

「1年一回」といつからか定着してしまった世間の風潮というものがあったりするのでしょうか

でも最低それぐらいの期間ならば音程合わせに要する時間も少なくて済むので

他のピアノの状態の維持などに作業時間を充てられるという面は大きいです

 

ピアノは「金属、木材、フェルト」で出来ている楽器なので、それぞれの材質にあったメンテナンスが必要です

ピアノが湿気に弱いのは、「木である事」、「フェルトである事」、そして「金属に」サビも発生します

フェルトには他にも害虫がついて虫食いされるというケースが多く見うけられます

2台に1台は「害虫になんらかの影響を受けてるかも」という印象さえあります

 

そういう対処に作業時間を費やすと、より状態をキープする効果は高まります

 

訳あって2年に一回調律に伺わせていただいているご家庭があるのですが

やはりやれる作業は正直少し音程、音質調整に傾きがちで

状態のキープの為の作業の時間は少なくなりがちです

出来れば「年に1回はピアノに触らせていただきたいな」

と思いながら作業する事になってしまっていますね

ピアノの状態に関するネット上の情報

ピアノの調律やタッチについて

一般の方に分かりやすいように、また一般のユーザーにも利用できるように

色々な情報がネット上にはありますが

必ず正しいものではありません

例えば鍵盤の重さを計る方法として「10円玉を10枚重ねて鍵盤に置く」

という情報が流されていたりしますが

 

これは必ずしも正しいとは言えない計測法です

 

一番の問題点は、鍵盤が戻ろうとする重量を加味していないからです

実際に鍵盤の支点の同じ長さ同じ重さを鉛を入れたとしましょう

この場合上記の計測法では鍵盤が落ちてくれない事が生じたりします

でも、タッチの重さ的には、それほどの変化を感じないのです

 

それは戻ろうとする鍵盤が引き上げてくる力も増えているからです

この場合はタッチ的には、高級感のようなものを感じる感覚になりますが

問題として鍵盤の動きが遅くなる可能性があります

ピアノの設計はそれを加味して程よい鍵盤の重さ、バランスの状態と言うのがあります

 

それだけでなく、例えば鍵盤の二度打ちするような症状のピアノの何処に問題があるかとか

その答えも状態によって様々です。

打弦するストロークが長すぎたり、鍵盤とアクションとの接合部に遊びが生じていたり

ピアノハンマーが弦に近づきすぎていたり

大概は、打弦運動になんらかの問題があるのですが

そうとも言いきれないケースというのも考えられるのです

フレンジコードが切れていたりとか

 

ネットの情報を信じるより、やはり技術者に状態を観てもらう

それに勝るものはありませんからネットの情報は全てじゃないと考えられると良いと思います

 

日本ピアノ調律師協会の研修会

昨年に行われたピアノ調律師協会の研修会の写真です

この日はグランドピアノのタッチ調整の基礎講座でした

基礎的な内容ですが、日頃おろそかになり雑になってしまいがちな調整を

梅田 義氏の指導で見直す事が出来ます

それよりなにより、程よく調整されたピアノのタッチ感を味わうことは非常に気持ちが良い

ほんのちょっと弾くだけでも「あ~いいな、ピアノは良い」という感触だけで研修に行きたくなるし

仏様のような存在の梅田先生の有り難い指導を受けられるなら行かない訳にゆかないです

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この回は写真のように女性の技術者も多く参加されていて

1対1で僕が梅田先生に質問した時に、内容がその女性には聞き取れなかったのでしょう

「私にも教えてください!」って言われて内容を聴こうとされた方に非常に感心しました

少しでも技術をアップして、それをお客様に還元して

「この自分たちが味わっている感触をお客様に提供したい」

そう思うのでしょうね~、僕もやはりこの感触は伝えたいと思いますね

色々なタイプのピアノの中身

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こちら自動演奏ピアノ(ヤマハ)の中身です。弦の近くに白と黒のバルブが見えます
打弦時に少しカサカサしたような異音が発生する
この場合バルブを綺麗にしてやるとやや収まる事があります
今回はその作業をしました

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鉄板を外してやるとバルブがむき出しになります。この写真でよく分かると思います
旧タイプの自動演奏ピアノはこんな風にしたから上にバルブが上がって鍵盤を動かします

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バルブを抜き取って周りを拭くと、少しホコリやらでザラザラしてる箇所がありました
機械ものやカラクリものはホコリやサビがやはり敵です

別の今度は消音装置の付いたピアノ

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センサーの部分がホコリにまみれています
これも電気的なものですから、特にホコリや湿気に弱いです

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ホコリを掃除し、綺麗になりました。こういう作業が非常に大切です
また面倒な作業なのですが
特に定期調律のお客様には、ちゃんとやってあげる事
期待に応えたいものですからね

ピアノを弾くとパチパチとした音が混ざる

ピアノを弾くと同時に変な音がするというのはよくある話でもあります
原因はいろいろあったりしますが
今回の原因は弦を打ってるハンマーのボンド接続部のボンド切れによるものでした
ハンマーを付いているシャンクから抜き、ボンドを付け取り付け直しました

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それと別のピアノでハンマーを見ると左右にバラバラと傾きが生じていました
弦に垂直に当たらず、斜めに当たっていると
接続部を傷めることにもなりますし
安定した音色と音量を奏でてくれません(下写真)

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これを熱を加えて弦に垂直にそれぞれが当たるように修正しました
安定した音色の為とピアノの耐久性のため
これはかなり重要な調整です
お客さまには見えない作業ですが、こういう所きちんとやりたいです(下写真)

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