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ピアノ消音装置  消音装置、連打性の向上「グランフィール」取付け

定期ピアノ調律料金
 (1年間隔)
縦型 13200円
定期ピアノ調律料金
 (1年間隔)
グランド 13200円

 (注)定期調律以外の価格には、プラスがあります。

出来る限り、現在のピアノの設置場所で作業完了をするように心掛けています。お客様に作業の可視化、作業費用等で割りに合わない金額の請求の心配が軽減されます。ご予算に併せた対応が出来易くなります。思われていた以上の良いピアノとなる事が多いですよ。

 

ピアノ調律師として35年以上のキャリアを持ちます。(経歴:京都ピアノ技術専門学校、ヤマハテクニカルアカデミーなどで研鑽、滋賀ヤマハ系特約店に就職後、独立し27年以上になります。)

 

「放置したピアノ」

 

何故、ピアノには定期調律が必要なのか?
全く弾かなくなっても、ピアノの弦は20トンもの力で引っ張っています。音の狂いだけでなく如何に一定にバランスを取って負荷を軽減させるか、一度大きく音程を落とすと、再び負荷を掛けると寿命は確実に短くなります。また負荷バランスが崩れ鉄骨や支柱が割れるとピアノの再起は不可能に、、、、過去に数台見ています。また重要な要素として楽器の敵は湿気と汚れと害虫、それらのリスクを軽減するのも定期調律の大きな意味を持つ内容です

長く放置されたピアノで怖いのは、内部の弦など金属の「錆」で弦が切れ易くなり調律の際や後に切れ出す
フェルトの
「虫喰い」で音の出が悪くなる、鍵盤がガタ付く
木部の「腐食」フェルトの膨張及び劣化「湿気」で鍵盤がスムーズに動かない
復活させるのは大変な作業でもあり、効果的な処置をするには多くの経験が必要です。今まで多くのピアノの修繕を手掛けて来ました。
そしてまた、愛され使用されるピアノに変わってくれる事は調律師としての喜びでもあります。

 

ご依頼はこちら、大石ピアノ調律サービス
滋賀(077)576-2236
京都(075)593-4976

作業例を見てみましょう

「事例1」上写真は鍵盤の深さの調整の様子

鍵盤の下には写真で見てもらってるように、一つ一つの鍵盤に
緑色の丸いクロスの下に左側にあるような紙を入れて深さの調整をするようになってます
黄色で0.15ミリの厚み、白で0.3ミリ、灰色で0.6ミリ。これを組み合わせます
ピアノは「アフタータッチ」と呼ばれる「弾いた最後の辺りに『トン』と小さく落ちる感触」が命です。そこが電子ピアノとの圧倒的な違い、電子ピアノにはそれが有りません
このペーパーと他の寸法の関係でアフターの量を調整する、ピアノ調整の肝です!
技師で業界で超有名な先生が研修で「この感覚を覚えろ!」と私達に何度も言われました

「事例2」

 

上写真は叩き終ったハンマーが次の打弦の為にストップを掛ける距離の調整の様子

この打弦を止めるって感覚は、「鐘を打つようなもの」かも知れないと思う事があります。
適度に鐘を打ってからハンマーを離すようにしてやった方が、鐘は美しく響きますよね
特に高音部は美しく感じるように思います。
しかしアフタータッチと呼ばれる抜け感や、打弦の連打性を思うと距離はあまり離せません
12ミリ~15ミリ程度がタッチはすっきりする。それより近いと抑え込むような「余分さ」が感じ取れて良くなく遠いと弾き心地が「もたつく感覚」が来る。連打性も落ちます、見逃されガチですが、大事な要素です

「事例3」
(上写真)ハンマーは硬いだけになってしまっていて、汚れてもいて
音はまさに「ペシペシって表現がぴったりな」薄っぺらい音でした

 

(上写真)ファイリングという頂点の形を円形に戻すように紙ヤスリで削る作業を行い、ハンマーをさらに硬化処理(あとで打弦部近くを柔らかくする為、芯を残す下処理)、その後表面をやや柔軟性を持たし直し、ピアノらしい音に戻しました
ヤマハに合うやり方、河合に合うやり方、それぞれ違います。ハンマーフェルトの種類や製造年代でどう処理するかを選択しての作業です

 「事例4」

 

(上写真)鍵盤を外してみるとホコリだらけ、オマケに赤いフェルトに虫喰いがありました
放置すると多くの場合フェルトを喰う害虫の被害に遭います
よくフラノ地の洋服に穴を空ける虫がいます、防虫剤の宣伝で「タンスになんとか」で防止するあの害虫です。ピアノのクロスにも、それを狙って鍵盤の隙間等から内部に侵入してボロボロにします。害虫の大好物のようです

クロスがボロボロになって寸法がバラバラになっていました。フェルト交換を行い、厚み調整を一から行う事になってしまいました、時間の掛かる調整でした。

 

「事例5」
ある施設で河合製の40年~50年近く経過したピアノを修理して来ました

残念な事にネズミに木部をかじられていて、更にクロスは虫食いでボロボロ
貼り替えをして、ハンマーは硬化などを施して音質を調整しました。
芯の音は保って弾力性を加えたかったのですが限界はありました、でも練習には充分使えるピアノに戻りましたよ


「事例6」

「残念なボン線という症状」

今日の仕事先は昨年に初めてお伺いして、フロントブッシングクロスという緑色の鍵盤の深さを決めたり、クッションになるフェルトが虫食いでボロボロになっていたので、記録して置いたのですが、本日部品を注文して置いたものを用意し全数の鍵盤の下部の部品を交換しました。おかげでストップ感、アフタータッチ感が良くなりました。(上の写真の緑色の丸いクロスが交換したクロスです)


しかし、低音の巻き線に1音ボン線という音の伸びとトーンが悪くなるという症状が発生していました。これは最低音部1オクターブ辺りは、緩めると切れる恐れが高い為、弦交換しかないのです、弦は交換すると約2年は非常に伸びて音が非常に狂います。半音とか平気で狂います。2オクターブ目以上の高い音域からで有れば、交換せずに音をかなり戻す方法は存在しますが、ただ今回はかなり低い箇所なので交換しかなく費用もかかりますし、狂うというお客様のご理解も必要で、なかなかやりにくい修繕です。それがボン線という症状です。やっかいな症状で25年程度以上経過したピアノなら起こりえる症状。中古ピアノ購入の際にも考慮しておくべき症状ですね


【追記】

最近、ピアノの中古の個人売買のオークション等を見ていて、高額な入札をされている事態に非常に心配をして見ています、30年程経過したピアノに起こりえる、整備が必要な項目を簡単に上げるなら、低音部巻き線の劣化、ハンマーフェルトの弱り、フレンジコード切れ、鍵盤のバランスやフロントクロスの減りや虫食い、中高音部ピアノ線の錆、それに加えて音程を安定させるまでに要する調律、製造15年以内の商品なら、運良く4,5万円の費用で済む事もあるかもですが、30年物ならラッキーでも最低10万円は考慮して入札するべきなんです、低音部巻き線の交換やフェルトの状態が悪いと18~25万円ぐらいは軽く掛かりますよ(ご参考までに)好評頂いている「中古ピアノの選び方」のページもご参照ください

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