音楽を身近に楽しめる、そんなお手伝いをしたいから
ピアノ調律 音を良く、タッチ感、等の要望に応えます
ピアノ修理 使用せず放置してしまったピアノの再生を承ります
ピアノ移動 重量の大きなピアノです。安心の運送業者をご紹介致します
ピアノ販売 中古・新品に関わらず。良い状態のピアノ選定のお手伝いをします
ピアノ消音装置 音量問題対策の装置や、連打性機能向上の装置「グランフィール」を取付け致します
定期ピアノ調律料金 (1年間隔) |
縦型 | 13200円 |
定期ピアノ調律料金 (1年間隔) |
グランド | 14000円 |
(注)定期調律以外の価格には、プラスがあります。
可能な限り、ピアノの設置場所で作業を完了するように心掛けております。お客様が内容を可視化に
合わない金額請求の心配が軽減されます。又、予算に併せた対応ながらも必要な事が分かります。
ピアノは100年以上の楽器です。想像以上のピアノに戻せたケースが多いですよ。
調律師として37年以上のキャリア。(経歴:ヤマハテクニカルアカデミー、京都ピアノ技術専門学校、ピアノ調律師協会などで技術を研鑽)
「放置したピアノ」
何故、ピアノには定期調律が必要なのか?
全く弾かなくなったとて、ピアノは20トンもの大きな張力で弦を引っ張っています。
音の狂いだけでなく、一定にバランスを取らせて張力負荷を軽減させます
一度大きく音程を落とし、再び負荷を掛けるとピアノ寿命は確実に短くなります。
バランスが崩れ鉄骨や支柱が割れるとピアノは再起不能にも、、、、過去に数台見ております。
非常に重要な要素としては、ピアノの敵の湿気と汚れ、フェルト等の害虫からピアノを守る事です。
ピアノを所有するという事は、ピアノを愛する事です。その為に定期調律は大変重要な要素ですよ。
長く放置されたピアノで心配な内容
内部の弦など金属の「錆」。弦が切れ易くなり演奏中や調律の際に切れてしまいます
弦を巻いているピンを大きく回す事により、保持する役割の板を弱らせます。音の保持力を失わせます
「内部フェルトの虫喰い」が起きます。それが原因で音量が落ちます。摩擦で鍵盤にガタが起きタッチを失なわせます。
復活させるのは大変難しい作業です、効率的な処置を施すには多くの経験が必要です。
当社は数多くのピアノ修復を手掛けて来ております。
再び愛されるピアノに生まれ戻ってくれる事を、ピアノ調律師としての喜びとしております。
ご依頼はこちら、大石ピアノ調律サービス
滋賀(077)576-2236
京都(075)593-4976
作業例を見てみましょう
「事例1」
鍵盤の下には写真で御覧いただけるように、一つの鍵盤に緑色の丸いクロスと左側にあるような薄紙を入れて深さを調整をするようになってます
黄色で0.15ミリの厚み、白で0.3ミリ、灰色で0.6ミリ。これを組み合わせます
ピアノには「アフタータッチ」と呼ばれる「弾いた最後の辺りに『トン』と小さく落ちる感触」があります。それがひとつの魅力です。弾いていて「気持ち良い」って思えるところ、練習したいって思えるピアノにしたいですね
この薄紙や他の寸法との関係性でアフター量を調整します、タッチ調整の方法です
「事例2」

上写真は叩き終ったハンマーが次の打弦の為にストップを掛ける距離の調整の様子
この打弦を止めるって感覚は、「鐘を打つようなもの」かも知れないと思う事があります。
適度に鐘を打ってからハンマーを離すようにしてやった方が、鐘は美しく響きますよね
特に高音部は美しく感じるように思います。
しかしアフタータッチと呼ばれる抜け感や、打弦の連打性を思うと距離はあまり離せません
10ミリ~13ミリ程度がタッチはすっきりするように思います。近いと抑え込むような「余分さ」を感じ、遠いと弾き心地に「もたつく感覚」と反応スピードの問題があります。連続打弦のスピードです、また返ったハンマーを掴む感覚も大切なタッチ感です。大切な作業です。電子ピアノではこのような感覚はありません、アコースティックがゆえのモノ、大切にしたい感覚です。

(上写真)ハンマーは硬いだけになってしまっていて、汚れてもいて
音はまさに「ペシペシって表現がぴったりな」薄っぺらい音でした。

(上写真)ファイリングという頂点の形を円形に戻すように紙ヤスリで表面を削る作業を行います、ハンマーをさらに音量音色処理をし(柔らかい音から迫力ある音を作る為の下処理)、その後表面をやや柔軟性を持たして、ピアノらしい音に仕上げました
製造メーカー、そのピアノ自体、それぞれに合うやり方が違います。フェルトの種類、年数などでも、どのように処理するか判断しての作業です、経験が重要です。
「事例4」

(上写真)鍵盤を外してみるとホコリだらけでした、赤いフェルトに虫喰いが起こっていました
長く放置すると多くの場合フェルトをダメにする被害に遭います
よくフラノ地などの洋服に穴を空ける虫がいます、防虫剤の宣伝の「タンスになんとか」などで虫喰い防止するあの害虫です。ピアノのクロスにも、それ布を狙って鍵盤の隙間等から内部に侵入してフェルトをボロボロに食します。害虫の大好物のようですよ
クロスがボロボロです、、鍵盤寸法がバラバラになっていました。フェルト交換を致しました、厚み調整を一から行う事にもなりました、手間の掛かる調整でした。
「事例5」
ある施設で河合製の40年~50年近く経過したピアノを修理して来ました
残念な事にネズミに木部をかじられており、更にクロスも虫食いが原因でボロボロでした
交換等を致しました、ピアノハンマーは硬化などを施し音質を調整しました。
音は弾力性も加えたかったのですが限界がありました、でも練習には充分使えるピアノに戻りましたよ
「事例6 残念なボン線という症状」
本日の訪問先のピアノは昨年に初めてお伺い、フロントブッシングクロスという緑色のクロスで鍵盤の深さを調整しますが、このクッションになるフェルトが虫食いでボロボロになっていました、昨年メモして置いたので、本日部品を全部交換しました。ストップ感、アフタータッチ量は改善しましたが、、、
低音の巻線に1音だけボン線という音の伸びとトーンが悪くなる症状が発生しておりました。この修繕は最低音部1オクターブ辺りでは、大きく緩めると弦が切れる恐れが高い為、交換しか方法がないのです、でも弦は交換すると約2年は伸び続けて音が狂います。半音近くとか大きく狂いますよ。2オクターブ目以上高い音域からで有れば、交換せずに音を少し戻す方法はありますが、今回はかなり低い箇所だったので交換が必要でした。費用もかかりました、更にその後非常に弦が緩むという事もお客様にご理解が必要な内容です、なので行い難い作業でもあります。それがボン線修繕の内容です。25年程度以上経過したピアノならありえる症状です。中古ピアノ購入検討の際にもケアしておくべき症状ですよ
【追記】
最近、中古ピアノの個人売買オークション等を見ております、高額な価格で入札をされている事に心配をして見ております、30年程度経過したピアノに起こりえる整備内容は必要な項目を簡単に上げるとすれば、低音部巻き線の劣化、ハンマーフェルトの弱り、フレンジコードの切れ、鍵盤バランスフェルトやフロントクロスの減りや虫食い、中高音部ピアノ線の錆、それに加えて音程を安定させるまでに要する調律の回数、製造15年以内の商品なら、運良く4,5万円の費用で済む事もあるかもなのですが、30年ぐらいの物なら幸運でも最低10万円必要だと考慮して入札するべきなんですよ、低音部巻き線の交換やフェルトの状態が悪いと18~25万円ぐらい軽く掛かりますよ(ご参考までに)好評頂いている「中古ピアノの選び方」のページもご参照ください